秋田県と中国甘粛省は、昭和57(1982)年に友好提携を結んでからこれまで、様々な分野で交流を深めてきました。
平成13年からは「文化」の面で交流をする事になり、秋田県からは埋蔵文化財センターや博物館の職員が甘粛省を訪れ、甘粛省からは博物館や文物考古研究所の職員を迎えて交流を深めてきました。
10年目にあたる平成22年度は、文化交流事業の最終年度となります。
ここでは、その交流の様子を中心に紹介いたします。
甘粛省は中国西北部の黄河上流域にあたり、多くの民族と文化が往来したシルクロードが通ることで有名です。とくに、かつてシルクロード上のオアシス都市として繁栄した武威、酒泉、張掖、敦煌は、現在も観光地として栄えています。
甘粛省の面積は、45万4千㎡で日本よりやや広く、人口はおよそ2,500万人にのぼります。省都は蘭州市(人口およそ300万人)で、現在は工業が盛んな活気のある街です。
蘭州名物「牛肉麺」(左)。厨房では白い帽子をかぶる回族の方々が手際よく作る。