テーマ | 横手盆地の三万年-横手市神谷地遺跡の縄文文化 |
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会期 | 平成27年4月1日(水)~平成27年6月21日(日) |
内容 | 我が郷土である“秋田”は、『日本書紀』斉明天皇四年(西暦658年)条に「齶田・渟代、二郡蝦夷」として初めて、その名が登場します。「齶田」は“あぎた”あるいは“あいた”と訓まれていたようです。『続日本紀』天平五年(733年)条には「秋田村」として史料上に現れます。 秋田県埋蔵文化財センターは、平成27年度から3か年で、県内を3地区に分けて、それぞれの地区の景観・原風景を考古学的に鳥瞰する企画展を開催しています。昨年度は、内陸南部の横手盆地を対象とした『横手盆地の三万年』を、本年度は日本海沿岸部を『齶田の原風景』として、来年度は県北の米代川流域を取り上げる予定です。 本年度企画展の対象地は、米代川河口域(能代市、山本郡)を除く日本海沿岸部とします。対象域が広く、公開期間も長いことから、第Ⅰ期(4月9日~8月28日)は、にかほ市・由利本荘市を、第Ⅱ期(9月3日~平成29年3月12日)は、秋田市・男鹿市・潟上市・南秋田郡に焦点をあてた通史的展示とします。 第Ⅰ期のにかほ・由利本荘地域は、秋田県の南西部に位置し、南に秀麗な山容を誇る鳥海山、西は日本海に囲まれ、鳥海の山裾に源を発する一級河川子吉川の恩恵を受けた豊かな大地が広がっています。この地域から出土した考古資料に基づいた展示に「考古学で巡る鳥海山麓、にかほと由利本荘」とサブタイトルを付しました。 この展示を通して、地域の人々とそれを取り巻くモノ・環境を含めた景観・原風景がいくらかでも、皆様の心に刻まれれば望外の喜びです。そして、これを契機として各遺跡に足を運んでいただき、悠久の歴史を感じ、本県の埋蔵文化財と歴史、文化について一層の御理解を賜りますよう願っております。 |
テーマ | 『齶田の原風景-考古学で巡る秋田・男鹿・八郎潟周辺-』 |
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会期 | 9月3日(土)~平成29年3月12日(日) |
紹介遺跡 | 「齶田」は、「渟代」とともに日本書紀斉明天皇四(658)年の阿倍比羅夫による北方遠征記事に「齶田渟代二郡蝦夷」として登場します。後世の写本にはそれぞれ「アイタ」(あるいは「アギタ」)、「ヌシロ」と訓が付けられたものもあり、現存する史料上での「秋田」及び「能代」地名の初出です。この秋田、能代を含めた現在の秋田県には、これまでに5,000以上の遺跡が確認されています。秋田県埋蔵文化財センターでは、平成27年度から3年間の計画で、これらのうちから各地域、各時代の遺跡を紹介する企画展を開催しています。 今年度は、「齶田(秋田)の原風景」と題して秋田県沿岸中南部の遺跡群についての展示を行います。第Ⅰ期は沿岸南部を対象としましたが、このたびの第Ⅱ期は、中央地区沿岸部(雄物川下流域、男鹿半島、八郎潟東岸)を対象に、各地の遺跡を近世からさかのぼって紹介します。各時代ごとに、城や居館・城柵官衙等の地域支配に関わる施設、あるいは中心的な大規模集落などと、地元住民の集落や墓地、周辺に分散する小規模遺跡などとをあわせて紹介し、それぞれの時代の特徴の一端を示したいと思います。 |
会場 | 秋田県立図書館 2階 特別展示室 |
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会期 | 平成28年6月18日(土)~8月18日(木) |
展示内容 | 松木台Ⅲ遺跡を中心に構成し、写真パネルで主な遺構の様子や遺物の出土状況を紹介するとともに、縄文時代の土器や石器、土製品等、同遺跡の出土品を展示して秋田平野の縄文文化を紹介。 |
会場 | 由利本荘市体験学習施設修身館 |
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会期 | 平成28年9月17日(土)~11月13日(日) |
展示内容 | 鳥海山北麓として由利本荘市の菖蒲崎貝塚や提鍋遺跡、根子ノ沢Ⅰ遺跡、湯出野遺跡を、南麓として遊佐町の小山崎遺跡や柴燈林遺跡、小倉向遺跡、三崎山A遺跡、杉沢A遺跡を取り上げ、それぞれの遺跡の様相を出土した遺物や写真などで紹介。 |
会場 | 男鹿市ジオパーク学習センター |
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会期 | 平成28年9月22日(木)~10月30日(日) |
展示内容 | これまでの小谷地遺跡の発掘調査写真で遺構の様子や遺物の出土状況を紹介するとともに、出土品を展示して遺跡の特徴と秋田の古代史上における意義について紹介。 |
会場 | 秋田県立美術館県民ギャラリー |
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会期 | 平成29年3月2日(木)~3月7日(火) |
展示内容 | 十和田火山噴火(915年)による火山泥流で住居跡などが立体的に残った片貝家ノ下遺跡の発掘成果をたくさんの写真パネルで紹介。 |