2004(平成16)年度
主な協議事項と提言内容
Ⅰ 開催期日
- 第1回:平成16年 6月24日(木)
- 第2回:平成16年12月14日(木)
Ⅱ センターからの説明内容
(1) 平成16年度の発掘調査の概要及び調査の結果報告
(2) 秋田県・甘粛省文化交流事業
磨嘴子遺跡合同発掘調査・中国県民の翼交流ツアー・人材交流派遣事業など
(3) セカンドスクール等学校教育への協力
(4) 古代体験事業の実施
縄文発見ワクワク体験・出土品貸出キット及びセンター紹介ビデオの活用促進
(5) 発掘調査の成果の発表と公開
遺跡見学会及び発掘調査報告会の実施など
Ⅲ 全体協議のテーマとしたこと
「埋蔵文化財センターの今後の方向、PRやアピールの方法などはどうあればよいか」
Ⅳ 委員からの主な提言内容
- 膨大な発掘調査の成果を、専門家、一般県民、学校教育の三者間でどう連携しながら活用していくかを研究する必要がある。
- これからは、学校のみならず一般の利用者が増加していくと思うので、こうした人への新鮮な情報提供をどうしていくか問われてくる。県民向けの情報紙の作成が必要ではないか。
- 遺跡見学会では県民の関心も高まってきており、スタッフによる現場での多様な対応が必要である。
- 払田柵跡を活用した郷土学習をとおして、もっとセンターの存在をアピールするなど、地域に親しまれる施設として宣伝していく必要がある。
- 学習資源を積極的に活用できる方向性を見い出すためにも、市町村教育委員会と連携を密にして学校訪問を推進するなど、きめの細かい対策が必要である。
- 発掘現場や遺跡の分布状況などは上空から眺めることで大変理解しやすくなる。こうした成果を県民の学習に活かせるよう新たなビデオ資料の作成を手がけるのもいいのではないか。
Ⅴ これまでの提言が活かされたと評価された内容
(1) センター紹介ビデオの制作と貸出システムの確立
(2) 土日の特別展示室の開放と随時解説体制の確立
(3) セカンドスクールや甘粛省交流員などによる学校教育との連携
これから発掘調査量の減少が予想される中、多くの調査の成果をどう活用していくか、また、県民サービスにどう対応していくかが、埋蔵文化財センターの大きな課題と位置づけられた提言になりました。