これまでの調査から、払田柵跡の創建年代は9世紀初頭で、10世紀後半にも確実に施設が存続していることが明らかです。
政庁は一貫して踏襲され、10世紀前半~中葉の時期に最大規模となります。
外柵と外郭線は創建時に同時に造られましたが、外柵は建て替えがなく、短期間の造営で、櫓状建物を伴いません。
これに対し、外郭線には4期にわたる変遷があり、払田柵跡の終末まで存在しました。各時期の年代幅は約50年と推定されます。
建て替えにあたっては門、櫓状建物も含め、外郭線全体が軌を一にして行われました。
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