羽後町堀回

－古の伝承が息づく－ 　堀回地域には、様々な病気の治癒に霊験があるとされるものがいくつもあります。 まずは元西小学校の川向こう、七曲峠の入り口にある小さなお堂に安置された「金剛童子線刻像（こんごうどうしせんこく...

　中世の羽後町において西馬音内を治めた小野寺一族が、茶をたてる際に使用したと伝えられる名水が、堀回の田園の一角にあります。 「伊勢鉢（いせばち）」と呼ばれるこの湧水は別名「お清水さん」とも呼ばれ、地域の人々の信...

　羽後町の七曲峠の登り口に向かって左側、川沿いの小道に入ると、木立に囲まれた御嶽（みたけ）神社が見えてきます。最初に見えてくるのが、小さな建物と山門。山門には、二体の馬の石像が安置されています。 色とりどりの布...

   　堀回地区コミュニティ推進委員会は昭和49（1974）年、羽後町堀回地域の１２の集落で発足しました。秋田県のモデルコミュニティ地区に指定されたことからその活動をスタートし、地域のまとめ役としての役割を現在も果たしてい...

　キュウリ、シソの葉、ミョウガを、小口切りで食べやすい大きさに刻み、生味噌を溶いた冷たいだし汁に入れれば、ひんやりした冷や汁のできあがり。熱をまったく使わない夏の秋田の郷土料理です。暑さで食の進まない夏場を乗り...

　みどり鮮やかな朴（ほお）の葉を開くと、黄金色のきな粉をまぶしたご飯が姿を表します。 朴の葉で包んだ「まんま（ごはん）」が名の由来のこの郷土料理は、5月下旬から6月にかけて田植えの時期に食されてきました。皐月（5月...

　里芋のことを秋田の人々は「いものこ」と呼びます。 とろりとして粘り気があり、味わいも深い里芋は、冬の鍋料理に持ってこいの食材。秋田では親芋（種イモ）の横に出る芽を「子」、さらにその横から出る芽を「孫」と呼びま...

　昭和39年（1964年）まで、羽後町の七曲峠を越えての嫁入りは、実際馬そりや箱ぞりなどを使っていたと言います。その様子を祭りとして再現したものが「花嫁道中」です。 　毎年、1月の最終土曜日に開催されるこのお祭りは平成...

－今も堀回を見守る、地域のシンボル－ 　元西小学校の入り口に、「小野寺家大手門址」の文字が刻まれた石碑が置かれています。ここが、堀回地域のシンボルでもある「西馬音内城」の大手門、つまり正面入り口にあたります。西...

－小野寺氏を偲び、慕う－ 　堀回を含む元西地域は、「元西馬音内」という古名から「元西」と呼ばれています。その名のとおり、もともとはこのあたりが「西馬音内」の中心でした。 地域現在の元西小学校の敷地と背後の山には...

   羽後町の堀回地域で行われている「元城（もとき）門松かまくら展」は、地域の小正月行事をテーマにしたお祭りです。地域で伝わるさまざまな小正月行事やかまくら遊びなどを再現することにより、伝統を子どもたちの世代へと伝えるこ...

　 －小野寺氏を偲ぶ地域の想い－ 　元城獅子舞は、元城神明社に奉納され、地域の家々を回る獅子舞です。獅子舞に使われる獅子の衣には「五つ木瓜（いつつもっこう）」の紋があり、西馬音内小野寺氏の紋であることから、小野寺氏...

  大正14(1925)年に設立された雄勝鉄道は、昭和3(1928)年、湯沢～西馬音内間8.9kmを結ぶ鉄道として開業しました。その後、昭和10(1935)年には西馬音内～梺（ふもと）間が開通し、最盛期には通勤、通学など一日あたり1800人あまりが利...