中世の羽後町において西馬音内を治めた小野寺一族が、茶をたてる際に使用したと伝えられる名水が、堀回の田園の一角にあります。
「伊勢鉢(いせばち)」と呼ばれるこの湧水は別名「お清水さん」とも呼ばれ、地域の人々の信仰の対象となってきました。「自宅の水1升より伊勢鉢の水1升が3匁軽いといい」と言って水薬には全てこの水を使った医師がいたという言い伝えも残ります。うご町郷土カルタに描かれたかつての伊勢鉢清水は、立派に小屋掛けされ、人々が立ち寄りやすいよう整備されています。
そこで、平成22年(2010年)には、荒れていた湧水の周辺を堀回コミュニティ推進委員会と元西緑を守る会が整備を行い、見事に復活。いまでは、湧き水を汲みにくる人々によって賑わっています。
こちらの記事もおすすめです
朴(ほお)の葉まま
みどり鮮やかな朴(ほお)の葉を開くと、黄金色のきな粉をまぶしたご飯が姿を表します。 朴の葉で包んだ「まんま(ごはん)」が名の由来のこの郷土料理は、5月下旬から6月にかけて田植えの時期に食されてきました。皐月(5月...
食
郷土料理
元城(もとき)門松かまくら展
羽後町の堀回地域で行われている「元城(もとき)門松かまくら展」は、地域の小正月行事をテーマにしたお祭りです。地域で伝わるさまざまな小正月行事やかまくら遊びなどを再現することにより、伝統を子どもたちの世代へと伝えるこ...
伝統行事・イベント
いものこ団子
里芋のことを秋田の人々は「いものこ」と呼びます。 とろりとして粘り気があり、味わいも深い里芋は、冬の鍋料理に持ってこいの食材。秋田では親芋(種イモ)の横に出る芽を「子」、さらにその横から出る芽を「孫」と呼びま...
食
郷土料理