みどり鮮やかな朴(ほお)の葉を開くと、黄金色のきな粉をまぶしたご飯が姿を表します。
朴の葉で包んだ「まんま(ごはん)」が名の由来のこの郷土料理は、5月下旬から6月にかけて田植えの時期に食されてきました。皐月(5月)によく食べるということで「さつきまま」と呼ぶ人もいます。
大きな朴の葉は、今でいうラップや海苔の役目を果たしたのでしょう。朴の葉の上品な香りが食欲をそそり、手元も見栄えもよく、米どころ秋田の農村文化が生み出した郷土料理と言えます。
堀回地域では、塩昆布や筋子を混ぜたおにぎりにきな粉をまぶす家庭が多いそうです。甘さと塩味が絶妙に絡み合うおにぎりの食感は、県南・堀回ならではの味といえます。
こちらの記事もおすすめです
元城門松かまくら展
羽後町の堀回地域で行われている「元城(もとき)門松かまくら展」は、地域の小正月行事をテーマにしたお祭りで、2011年で34年目を迎えました。地域で伝わるさまざまな小正月行事やかまくら遊びなどを再現することにより、伝...
伝統行事・イベント
小正月行事
堀回地域の歴史
-小野寺氏を偲び、慕う- 堀回を含む元西地域は、「元西馬音内」という古名から「元西」と呼ばれています。その名のとおり、もともとはこのあたりが「西馬音内」の中心でした。 地域現在の元西小学校の敷地と背後の山には...
地域活動
地域団体
西馬音内(にしもない)城址
-今も堀回を見守る、地域のシンボル- 元西小学校の入り口に、「小野寺家大手門址」の文字が刻まれた石碑が置かれています。ここが、堀回地域のシンボルでもある「西馬音内城」の大手門、つまり正面入り口にあたります。西...
歴史
史跡