遺跡の概要・調査成果

調査成果 外郭の様子

櫓状建物

外郭線では、築地土塀や材木塀、あるいは八の字形に屈折する部分に、櫓状建物や柱列が付設されている。

東門の西にある北東部築地の東端では、築地土塀をまたぐ形で東西2間、南北1間の建物と東西2間の柱列があり、南門や西門では、数回の建て替えのある柱列が、門を中心に左右対称に配置される。
これらは櫓としての機能のほか、門と一体となった意匠的効果をも多分にあわせ持つものであろう。

築地土塀をまたぐ櫓状建物

築地土塀をまたぐ櫓状建物

東門西側の櫓状建物から、西へ約90m離れた位置にも材木塀をまたぐ形で造られていて、これには3回の建て替えがある。

このほか、長森南側にも東西3間、南北1間の建物があることが知られており、この種の建物は、外郭線全体に配置されていると推定される。

角材列をまたぐ櫓状建物

材木塀をまたぐ櫓状建物

外郭の詳細