遺跡の概要・調査成果

調査成果

外柵の様子

外柵の区画施設は、地上3~4mの、密接して並ぶ1列の角材列(材木塀)で、その根元の部分が遺跡内に残っている。
全体的には楕円形であるが、部分的には直線や緩やかな曲線となっている。
総延長は3,600mで、東西南北に門が設けられる。

払田柵跡の存在を世に知らしめ、これこそが古代史に言う柵の実態とされ、遺跡名のもとにもなったのが、古くは外柵と呼ばれていたこの材木塀である。
面的に広く調査したのは南部の材木塀のみであるが、小規模な調査は全域にわたって行われている。
これまで、建て替えた形跡は発見されていないので、存続期間はさほど長くはない。櫓状建物はなく、堀も伴わない。

▼ 外柵材木塀

外柵材木塀