産地訪問
17.11.02
産地訪問ツアーは2日目も驚きと発見の連続!
1泊2日の産地訪問ツアーはいよいよ2日目。
初日から複数の施設を歩きまわり精力的に取材しつづけた応援隊の面々だけにさぞ疲労困憊しているかと思いきや、予想に反してみんな朝から元気!
それにしても秋真っ只中の秋田の気候の気持ちいいこと!
どこまでも高い青空、手ですくってそのまま飲めそうなほど清らかな水、周囲を取り囲む木々の緑…比内地鶏がこの地で誕生したのも納得です。
ブロイラーのような狭いゲージで育てられている地鶏がたくさん出回っている中、このように恵まれた環境で放し飼いに近いかたちで育てられる比内地鶏が特別な地鶏であるのもうなずけます。
それでは2日目をお楽しみください!
「JAあきた北央比内地鶏製品製造施設」
一から手仕事! 比内地鶏製造施設
2日目は比内地鶏製品を製造する、ここ「JAあきた北央比内地鶏製品製造施設」からスタート。
比内地鶏のスープや炊き込みご飯など、秋田県内のお土産屋さんや道の駅などで販売されている比内地鶏を使った食品を製造する施設です。
まず一行を驚かせたのがこの施設内で行われている作業がすべて人の手で行われていること!
また、誰がいつどの鶏をさばいたかまで記録するなど比内地鶏ブランドを守るためのトレーサビリティも徹底ぶりも目を見張るものがあります。
ガラス窓越しに見学する応援隊のメンバーたちの目の前で、熟練の職人の手によって一羽一羽丁寧にさばかれていく比内地鶏。
ちなみに、養鶏農家からの出荷率は85%で基準に満たない15%の比内地鶏がブランド基準に満たず排除されるそうです。
清潔に保たれた施設内。調理器具はもちろん、なんと施設のドアや壁にいたるまで毎日洗浄しているそうです。
鳥インフルエンザを回避するために、スタッフは養鶏農家に行かないようにするなど気を付けているとのこと。
施設で製造された製品。比内地鶏は他の地鶏とくらべてブランド基準が厳しく生産数が極端に少ないため、市場に流通する製品もおのずと少な目に。
卵の段階から見てきた厳しい品質管理を考えると納得です。
「陽気なお母さん」
陽気なお母さんのきりたんぽ教室
「JAあきた北央比内地鶏製品製造施設」を後にした一行は、今回のツアーの最後の目的地へ。
そこで待っていたのは底抜けに明るい石垣和子さん。秋田弁のラジオ体操から始まるという予想外の展開に、応援隊の面々もすっかりお母さんのペースに飲まれた様子です。
ラジオ体操でからだがほぐれたら、石垣さんのご指導のもと早速きりたんぽづくりに挑戦! そこは、料理家さんなだけに手慣れたもの…と思いきや意外に苦戦する一幕も。
きりたんぽ教室を訪ねたら、まかさのラジオ体操!?
石垣さんの話す秋田弁の人懐っこいイントネーションに心までほぐされた様子の応援隊一行。
からだを動かしたら俄然食欲も湧いてきたようです。
ごはんをすり鉢ですりおろす工程。全部つぶしきるのではなく、ほどよく米粒感を残す“半ごろし”が基本。
「きりたんぽ」の名前は、封建時代の武士が修練のために用いた槍の穂先「たんぽ」が由来なんです。
石垣さん直伝のきりたんぽ鍋が完成! ちなみに「きりたんぽ鍋」とは本来、比内地鶏の出汁を使ったもののことを指すため、比内地鶏以外の鶏肉を使ったものはきりたんぽ鍋とは言えないそうです。
あとがき
1泊2日の産地訪問ツアーレポート、いかがでしたか?
普段、街で暮らすわたしたちが接する「鶏」と言えば、もっぱらスーパーで売られている切り身肉などの加工されたものですが、ここ秋田には広々とした地面を伸びやかに走りまわってエサをついばみ、キツネやタヌキといった野生の天敵を恐れる…生きた動物としての鶏の姿がありました。
また比内地鶏がどのように生まれ、育てられ、加工されるか、一連の流れをつぶさに目の当たりにするなかで比内地鶏が、わたしが想像していた以上に手間暇・愛情をかけられて育てられている姿も印象的でした。
さて、比内地鶏応援隊のメンバーは今ごろ各自で比内地鶏を使った料理を考案中の真っ最中の様子。
はたして、どのようなアイデア料理ができあがるのか今から楽しみです!
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