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20.01.28

料理教室探訪 〜「やさしい献立レッスン」永吉みねこ先生〜

麻布十番駅から徒歩5分ほどの場所にある、スタイリッシュなキッチンスタジオで、永吉みねこ先生のレッスンを取材しました。

永吉先生は、もともと管理栄養士として大手コンビニの商品開発をされていましたが、「もっと幅広く人々の健康の役に立てるような仕事がしたい」と起業され、栄養コラム執筆や栄養カウンセリングなどをされるようになったそうです。

そんな中、料理へのハードルが高くバランスの良い自炊ができていない方を多く目にし、簡単でつくりやすいレシピを伝える料理教室をやるべきだと思い立ちました。現在は「時短」をテーマにしたつくりやすい家庭料理のレッスンを行っています。

レッスンは基礎が習えるコース仕立てのものや、先生が生徒さんの自宅へ赴き、全て実習する形式など様々。

今回は単発で申し込める『時短バランス献立レッスン』の特別編として、比内地鶏を使ったメニューを3品と、野菜を中心としたメニュー3品、あわせて6品が習える内容。

生徒さんは栃木から来られた方や、料理教室を主宰されている方、今回が人生初の料理教室参加という方まで、幅広く6名が集まりました。

 

永吉みねこ先生の教室情報はこちら

https://profile.ameba.jp/ameba/mineko-kanri-kondate

 

比内地鶏についてもしっかり座学

それぞれの自己紹介のあと、今回は比内地鶏のモモ肉とムネ肉でスープをとるので、先にそちらから。

鶏肉をしっとりと仕上げるには、茹でてすぐ取り出すのではなく、火を通してから冷めるまで茹で汁の中に入れておくのがコツだそうです。

長ねぎと生姜を加え、比内地鶏を水から茹でていきます。

続いてプリントを見ながら「地鶏とは?」というお話です。

「地鶏は鶏肉全体の1%しかなく、比内地鶏はさらにその中の一部なのでとても貴重なのです」という説明に生徒さんも納得の様子。

「比内地鶏は『コク・弾力・脂のおいしさ』が特徴なので、それを活かしたシンプルな料理にしました。」と、先生。

 

今日の献立は

・比内地鶏の塩麹和え

・比内鶏雑炊

・比内地鶏と玉ねぎのスパイス焼き

・人参のさっぱり煮

・きのこのカレー炒め

・トマトキムチ和え

 

メニュー内容の説明のあと、キッチンに移動して調理に入ります。

 

先生の全品デモンストレーションからスタート

調理はまず、6品の献立を先生が全てデモンストレーションを行い、そのあと生徒さんが手分けして調理する、というスタイル。

「比内地鶏のスパイス焼き」は、「ハンバーグ以外で使うアイデアを教えて欲しい」との声もありナツメグを使います。

しっかり火が通るようにきちんと切れ目を入れること、比内地鶏のおいしい肉汁を無駄にしないように下に野菜を敷くことがポイント。

塩胡椒とスパイスをまぶしたらオーブンで焼いていきます。

「人参のさっぱり煮」はひたひたの水に酢と塩麹、砂糖を加えて煮ていき、柔らかくなれば完成。

「きのこのカレー炒め」はオリーブオイルで炒め、めんつゆとカレー粉で味付けすれば完成。

「トマトキムチ和え」はトマト、キムチ、わかめ、鶏がらスープの素とごま油を混ぜれば完成。

さすが時短レシピ!あっという間にできました。

「比内地鶏の塩麹和え」は茹でた比内地鶏を一口大に切り、塩をしてしっかり搾ったきゅうりと長ねぎ、塩麹、ごま油と和えて、仕上げに千切りの大葉を乗せたらできあがり。

オーブンに入れた比内地鶏も焼きあがりました。

肉汁が落ち着くまで置いておきます。

続いて比内地鶏を茹でたスープで雑炊をつくります。

雑炊の卵をきれいに仕上げるコツは、よく沸騰させてから卵を加え、すぐに混ぜないこと。

味付けは塩だけ。比内地鶏の脂がきれいですね。

 

デモンストレーションが全品終わったので、実習です。

1人、または2人ペアでひとつのレシピを担当し、作っていきます。

わからなくなっても先生が合間でアドバイスしてくださるので安心です。

最後に先生がオーブン焼きの比内地鶏を切り分け、ワンプレートに盛り付けて完成。

 

テーブルに戻って試食です

「いただきます!」

「うん、おいしい」「弾力がすごいですね」と生徒さんも驚きの様子。

今まで比内地鶏は食べたことがないかもしれない、という方も、いつもの鶏肉との違いを食べて納得されたようです。

 

料理に慣れていない方や献立のバリエーションが単調になりがちな方に、すぐに使えるアイデアやコツ満載の永吉先生のレッスン。

「素材が美味しいとシンプルな調理でもごちそうになる」と体感したみなさんの、これからの食卓がより素敵に彩られそうです。