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18.11.28

比内地鶏応援隊、現地視察~1日目~

2018年10月末、今年も比内地鶏応援隊から11名の料理家が比内地鶏の生産地・秋田県を訪問しました。
実際に比内地鶏の生産現場を見、生産者と話すことができる貴重な機会。

さて、どんな出会いや経験が待っているのでしょうか!

トラブル発生…

いざ秋田へ!と、早朝に羽田空港に集まった応援隊。

しかし、飛行機の器材不良の影響で、搭乗予定の便が1時間半も遅延…!
という、出鼻をくじかれながらのスタートとなりました。
慌てても仕方ない、ということで、コーヒーで一息つき、改めていざ秋田大館へ!出発です。

秋田大館に到着!

まず向かったのは、あきた北央農業協同組合。
県やJAの方々と合流し、現地の比内地鶏に対する取組や現状課題などを伺います。生産量は毎年少しずつ伸びているという比内地鶏。
一方で、生産者の高齢化や関連企業での安定した雇用確保が課題の一つなのだそう。

続いて、加工場「JAあきた北央比内地鶏製品製造施設」へ

ここでは、比内地鶏の入荷~解体~加工~包装~出荷作業が行われています。
残念ながら、今回は工場がお休みで実際の作業を見ることはできませんでしたが、通常は、60-70名の従業員が働いています。
単純に捌くといっても、すべて手作業で熟練の技術が必要な作業。
比内地鶏の高価な理由のひとつを垣間見ます。

お昼は、比内地鶏!

…ではなく、「鮎」をいただきます。笑

天然鮎が捕れる場所として有名な阿仁川。阿仁川あゆセンターでは、鮎の採卵~稚魚を育て、東北の川へ放流する活動も行っています。
阿仁川の水を引いた、鮎の養殖場。こんなに大量の鮎を一度に食べたことはありません!
どのお皿にも鮎!鮎!鮎!!
鮎尽くしのランチ、ごちそうさまでした!

いよいよ、比内地鶏に対面!

比内地鶏の養鶏場へ。
今回は、「アグリほくおう」に伺いました。
ここでは、種鶏の飼育から、採卵、ふ化、ひな~比内地鶏の飼育、出荷までを同じ敷地内で一貫して行っています。
こちらは、生後1週間のひなたち。生後28日で屋外のハウスへ引っ越し、元気に走り回ります。

続いて、比内地鶏の親「比内鶏(父親)」と「ロードアイランドレッド(母親)」が飼育される小屋へ。
こちらが天然記念物「比内鶏」。その凛々しい姿、格好いい!
新鮮な空気と水の下、ストレスフリーに動き回って健康な肉質が生まれるのですね。
雌のほうが味わいがよいため、生まれてすぐに雄と雌が選別され、雌のみが比内地鶏として飼育されます。
雄はほとんどが淘汰されてしまうという現実に驚き、雄の活用法についても今後の課題として認識した応援隊。
牛肉レベルに高価な比内地鶏ですが、その生産現場を知り、価格の理由に納得。
想像以上の手間暇と愛情、時間をかけて育てられた鶏なのだと認識を新たにしました。

 

帰りに、近くのほおずき畑に立ち寄ります。
かわいらしい見た目、果物のような甘さに驚きテンションがあがります!

一日目の締めくくりは、比内地鶏のフルコース

…さて、応援隊の皆さん。秋田に到着してから数時間経ちましたが、まだ比内地鶏を食していません!
夜は存分に、比内地鶏を堪能していただきます。
比内地鶏のすき焼きに(貴重なキンカン入り!)、焼き鳥、卵焼きなど、嬉しい盛り沢山!締めには、親子丼まで! 秋田の食材とんぶりや美味しいお酒もいただき、2日目の英気を養いました。
さあ、2日目もたくさん学びます!

現地視察、2日目の様子はこちらからどうぞ。