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20.01.16

料理教室探訪 〜「Shell’s Kitchen Works」古賀美紀先生〜

吉祥寺の閑静な住宅街にある古賀先生のご自宅レッスンに伺いました。

明るく光が入るキッチンとリビング。アイアンで加工されたテーブル、シンプルなお花やグリーンがさりげなくあちこちにある気持ちのよい空間です。

古賀先生は、30歳ごろまで料理が全くできなかったそうです。

心配されたお母様から勧められて料理教室に通い出したところ料理にはまり、いつしか料理教室をご自身でも開くまでになったそうです。

和洋中の家庭料理を中心に、初心者が基礎から学べるクラスや、お菓子のクラスなどもあり、1回完結とコースで学べるレッスン両方行われています。

今回は「ベーシッククラス」で生徒さんは6人です。

1回完結のクラスなのですが、みなさん毎回お申し込みされている方なので、ほぼ固定メンバーとのこと。

「今日のメニューは帰ってすぐつくれる簡単なものばかりですよ」と先生。たのしみです。

 

古賀先生の教室 Shell‘s Kitchen Works

http://shells-kw.com/

比内地鶏のプリントを読んだらレッスン開始

比内地鶏について先生がまとめたプリントを読んでから、メニュー説明です。

1月はじめのレッスンは、『リセットごはん』ということで、お正月のごちそうで疲れた胃腸にやさしい糖質オフの献立。

糖質オフといっても、極端な炭水化物抜きではなく、野菜中心で糖質を控えめにしているメニューです。

・柚子の香りの鶏のクリーム煮込み

・カブと油揚げの煮物

・蓮根のバター醤油焼き

・ゆで卵のサラダ

・玄米ごはん

・いちごのクレームダンジュ

手分けして作業するので、じっくり説明を聞いてイメージをつかみます。みなさんしっかりメモされています。

デザートの「クレームダンジュ」から作業へ

通常クリームチーズなどを使う「クレームダンジュ」ですが、水切りヨーグルトを使って軽めに仕上げるレシピ。いちごに砂糖をまぶしてしんなりさせたものを中に埋め込み、いちごからでてきたシロップは取っておき、食べるときにかけます。

ガーゼにくるんで冷やしておきます。

 

続いて切り物です。

みなさん手際よく、れんこん、里芋、かぶなどの季節の野菜を包丁で皮むきから、手分けして進めていきます。

 

ここで比内地鶏の登場です。

もも肉をやや大きめの一口大に切り、塩胡椒で下味をつけてから、フライパンでしっかり焼き色をつけます。

しんなりするまで炒めた玉ねぎとブイヨン、比内地鶏、里芋を鍋に入れ、里芋が煮えるまで煮込んでいきます。

煮込んでいる間に、他の料理も進めます。

 

サラダのソースは混ぜるだけ。カレー粉や粒マスタードを使っています。

ゆで卵は黄身の中心が少し柔らかいくらいの茹で加減を目指します。

かぶの煮物は、厚削りのかつおぶしで出汁をとり、油抜きした油揚げと一緒に、ことこと煮ていきます。

かぶが煮えたら取り出し、とっておいた茎に火を通します。

かぶの茎は、根本を落とさずに茹でることで、切るときに揃える手間が省けるひと工夫。

 

蓮根は「バター醤油焼き」ですが、先に乾煎りして水気を取ってから、油をまわして焼き色がつくまでじっくり炒めます。

最後にバターと醤油で味を調えます。

 

比内地鶏の鍋は、里芋が煮えたら生クリームと柚子の絞り汁を加え、塩胡椒で味を調え、水溶き片栗粉でとろみをつけます。

お皿に盛って、柚子の皮をトッピング。

玄米ごはんに擦りたての黒ごまを振って、料理が完成しました。

外からにゃんこ先生も見学。

 

それでは試食です!

「弾力がすごい」

比内地鶏をひと口食べた生徒さんから驚きの声!

長い時間煮込んでも、身がしっかりしていて、濃い味わいが残っているのは比内地鶏ならではですね。

クリームですが、柚子の香りがさわやかで、重さを感じません。

里芋もほっくりとちょうど良く煮えて、比内地鶏のうまみがたっぷり溶け出したクリームとよく合います。

じっくり炒めた蓮根のあまみや、鰹出汁が効いたやさしい味わいのかぶの煮物など、気持ちが柔らかになるような味わいばかりです。

デザートの「クレームダンジュ」もヨーグルトの酸味がきいて、ふんわりした食感と甘すぎないいちごのソースで軽くいただけてしまいました。

ハーブやスパイスの入ったお茶をいただきながら、最後におさらい。

糖質オフがいいと言われているけれど、人工のものではなく、調味料や野菜、お肉もいい材料を使ってほしい。と先生。

おいしく調理されたお料理を食べて、きちんと育てられた比内地鶏のよさが生徒さんにも伝わったようでした。