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20.01.10

料理教室探訪 〜「Il Legame」岡嶋美香先生〜

ブルーグレーやアッシュ系の色合いを使ったシックな雰囲気ながら、クリスマスを感じられる大人のテーブルコーディネートが用意され、集まった6人の生徒さんもわくわくしているようです。

遠方からの生徒さんも多い料理教室

子どもの頃から料理がお好きだった岡嶋美香先生。ご友人がナポリから帰国した際にふるまってくれたイタリア料理に衝撃を受け、学ぶなら本場に行かなければと、イタリアトスカーナの料理学校に入学。

現地の家庭やレストランでも料理を学ばれ、念願の料理教室を大阪で主宰されました。

その後ご主人の海外赴任で、タイのバンコクと中国広州へ。その間お教室はお休みされていましたが、現在は日本に戻られ、川崎市のご自宅で、イタリアンやエスニック、和食も学べるおもてなし料理教室を開かれています。

生徒さんの中には、大阪時代に教室に通われていた方が新幹線でいらしていたり、さらに遠く四国からという方もいらっしゃるそうです。

口コミで人気が広がっている岡嶋先生のレッスン、たのしみです。

 

Il Legame(イル・レガーメ)

https://www.mikaokajima.com/

 

ボリュームたっぷりのレッスン内容

今回は、イタリアンのメニュー。

10時半からのレッスンですが「15時ごろまでかかりますよ」と岡嶋先生。

 

・比内地鶏と牛蒡のシェリービネガー煮込み

・里芋・生ハム・ゴルゴンゾーラのテリーヌ

・白ネギのワイン煮とサーモンマリネ

・蟹とチコリのスフレ

・ポルチーニ茸を練りこんだタリアテッレのカチョ・エ・ペぺ

・抹茶のショコラタルト

 

6品どれも手の込んだおもてなし料理を一から作っていきます。

まずはタルトの生地から作ります。

あまり練らずにぎりぎり繋がっているような水分の少ない生地で、さくさくに仕上げるコツが満載です。

続いて手打ちパスタの生地をつくります。

00粉というイタリアの中力粉を使い、あまりこねずに寝かしながらつくるやり方。粉末にしたポルチーニも混ぜ込みます。

里芋のテリーヌは型を使います。「レストランではこうやって綺麗に仕上げるんですよ」とラップにシワが入らないようにするコツも教えてくださいます。

 

パスタの生地を寝かせている間に、一旦メニューの説明です。

比内地鶏についても詳しくお話がありました。

岡嶋先生は9月に生産地の視察に行かれました。比内地鶏がとても臆病で、育てるのが大変だという話や、きりたんぽ鍋を習ったときのこと、通常は市場に出回らない雄の比内地鶏の活用法を模索していることなども、思い出を交えながらお話しされていました。

説明のあとは作業に戻りましょう

パスタの生地ができたらパスタマシーンの登場。

イタリアンレッスンの時は手打ちパスタをつくることも多いそうで、先生が一度見本を行ったら、あとは生徒さんがどんどん進めます。

比内地鶏は生産者さんから直接送っていただいたそうで、「色が濃いですね」と生徒さんたちも驚かれていました。

筋をしっかりと切ったら、塩胡椒をして皮目から重しをしてこんがり焼きます。

裏面はさっと焼いて、ごぼうとパンチェッタを炒めた鍋へ。

焼いた時のうまみも残さず鍋に加えます。

大ぶりに切った玉ねぎを乗せて、白ワインと水を加えて煮ていきます。

しばらくして煮えたら、比内地鶏と玉ねぎは取り出します。

この煮汁が一人あたり大さじ1の量になるまでしっかり煮詰めて、生クリームで仕上げます。

タルトは抹茶などを混ぜたホワイトチョコのフィリングを流し込んで冷やします。

寝かした方がおいしいので、試食では前回のレッスンのものをいただくそうです。

2種の前菜を盛り付け、ワインを注いだら試食です!

前菜を取り分けていただいていると、「蟹とチコリのスフレ」がオーブンからあがってきました。

前菜をいただいている間に、先生がパスタを仕上げてくださいます。

戻したポルチーニとエリンギをバターでソテーし、茹でたパスタとチーズを加え、

黒胡椒と仕上げのパルミジャーノを。

そしていよいよ比内地鶏!

玉ねぎにたてかけるように鶏肉を盛り、茹でた芽キャベツを添えて、煮詰めたソースをかけていただきます。

「おいしい!」生徒さんからも思わず声が漏れます。

試食をいただくと、シェリービネガーのソースが絡んだ比内地鶏がおいしいのはもちろんのこと、

比内地鶏と野菜、パンチェッタを煮込んだうまみを全部吸い込んだごぼうがすごくおいしくて感動です。

「抹茶のショコラタルト」をいただき、レッスンは終了。

 

お話を伺って驚いたのが、テーブルコーディネートは独学なのだそうです。

センスの良さと内容の濃いレッスンが、遠方からでも通い続けたくなる秘密なのかもしれないなと思いました。