鹿角市甚兵エ川原 人口:85 人 世帯数:36 世帯

地域のシンボル「馬子平(まごだい)」

大日神社と稲荷神社、2つの神社の祭典が受け継がれている

甚兵川原地域で管理する「鹿倉崎グラウンド」

昔から伝わる郷土料理「南蛮巻き大根」

地域のあらましと歴史

 鹿角市甚兵エ川原(じんべえかわら)地域は、鹿角市と小坂町の境目にあり、旧十和田町毛馬内(けまない)の中で最北端に位置しています。
 国道282号線沿いにある毛馬内の史跡案内看板は柏崎新城築城400年を記念して作られたもので、真北に「甚兵エ川原」の地名が見えます。月山神社と現毛馬内野球場の間を流れる小坂川のほとりに位置しています。
 平成2(1990)年まで採掘が行われていた小坂鉱山に、甚兵エ川原の人々が働いていたため、小坂町との交流が今も続いています。
 集落所有の山「馬子平(まごだい)」では、かつて砂糖大根(ビート)が栽培され、馬の放牧が行われていました。自慢の湧水が今も山中に残っています。
 集落にある大日(だいにち)神社と稲荷神社では、4月と9月にそれぞれ祭典が行われます。大日神社の祭典では、女性たちが集まり、一日をまったり過ごします。稲荷神社には、大太鼓が残されています。また、昔、お盆に運動会を開催していた「鹿倉崎グラウンド」は自慢の桜の名所です。
 鹿角名産として知られる「しそ巻き大根」は、甚兵エ川原が発祥という説もあり、甚兵エ川原では「南蛮巻き大根」と呼んでいます。この他にもサメ出汁の納豆汁などの食文化が伝わっています。

※人口・世帯数は令和6(2024)年4月1日現在の鹿角市のデータです。

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