鹿角市甚兵エ川原(じんべえかわら)には、稲荷神社、大日(だいにち)神社、二つの神社があります。どちらもお祭りも、4月と9月の8日~9日に掛けて行われます。
稲荷神社は集落全体の、大日神社は集落の「下(しも)」の神社です。お祭りの日はまず夕方、男の人たちが旗を立てるところから始まります。そのあと、社殿にみんなで入って夕御飯を食べて一度解散です。
次の日、稲荷神社では豪華なお膳も出ますが、一方、大日神社では女性のみなさんが主役になります。地元の女性たちが持ち寄った料理を囲みながら、一日おしゃべりしながら、ゆっくりと過ごします。
この時、必ず用意されるのが、お供えの「お餅」と「赤飯」、そして自分たちで食べる「おつゆ(味噌汁)」です。いろんな話をしながら盛り上がるため、甚兵エ川原の「女子会」といった感じです。
そんな風に大事にされている神社ですが、稲荷神社の方には大きな太鼓が眠っています。かつて、盆踊りなどで盛大に叩かれたもので、今も大切に神社に納められています。
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