鹿角市甚兵エ川原(じんべえかわら)には、稲荷神社、大日(だいにち)神社、二つの神社があります。どちらもお祭りも、4月と9月の8日~9日に掛けて行われます。

 稲荷神社は集落全体の、大日神社は集落の「下(しも)」の神社です。お祭りの日はまず夕方、男の人たちが旗を立てるところから始まります。そのあと、社殿にみんなで入って夕御飯を食べて一度解散です。

 次の日、稲荷神社では豪華なお膳も出ますが、一方、大日神社では女性のみなさんが主役になります。地元の女性たちが持ち寄った料理を囲みながら、一日おしゃべりしながら、ゆっくりと過ごします。

 この時、必ず用意されるのが、お供えの「お餅」と「赤飯」、そして自分たちで食べる「おつゆ(味噌汁)」です。いろんな話をしながら盛り上がるため、甚兵エ川原の「女子会」といった感じです。

 そんな風に大事にされている神社ですが、稲荷神社の方には大きな太鼓が眠っています。かつて、盆踊りなどで盛大に叩かれたもので、今も大切に神社に納められています。

平成24(2012)年掲載

こちらの記事もおすすめです

南蛮巻き大根(しそ巻き大根)

 鹿角市の甚兵エ川原(じんべえかわら)地域では、昔から「南蛮巻き大根」という漬物が家庭の味として食卓に上ってきました。「南蛮巻き大根」は、鹿角市特産の漬物「しそ巻き大根」の原点とも言われており、短冊切りにした大根に、...

漬物

鹿倉崎(かくらさき)グラウンド

 鹿角市甚兵エ川原(じんべえかわら)地域の北西、小坂川を越えた場所にあるのが「鹿倉崎(かくらさき)グラウンド」です。 トラックコースが入るほどの広さがあり、敷地内には300mに渡って桜の木が植えられ、毎年4月下旬になる...

自然・施設

体験施設

馬子平(まごだい)

 鹿角市甚兵エ川原(じんべえかわら)地域にある「鹿倉崎(かくらさき)グラウンド」を見下ろすようにそびえる山「馬子平(まごだい)」は、その昔、農耕馬の放牧場として利用され、その後、放牧場を開墾して作った畑にビート(砂糖...

歴史

地域の歴史