食紅を落としたように鮮やかな赤色をした漬物が目をみはります。普通の「白いカブ」を漬けたという漬物は、しそ漬けにしたわけでも、食紅を使ったわけでもありません。

 鮮やかな赤色の正体は「色カブ」という、赤いカブです。色カブと一緒に漬け込むことによって、まわりの食材に赤い色を付けることができ、長い時間一緒に漬けておくほど、より濃く鮮やかな色がつきます。

 素材そのものの味を変えずに着色でき、食品添加物を使わずに鮮やかな色を演出できる色カブは、大変重宝する作物です。

平成24(2012)年5月掲載

こちらの記事もおすすめです

稲荷神社と大日神社

 鹿角市甚兵エ川原(じんべえかわら)には、稲荷神社、大日(だいにち)神社、二つの神社があります。どちらもお祭りも、4月と9月の8日~9日に掛けて行われます。  稲荷神社は集落全体の、大日神社は集落の「下(しも)」の神社...

歴史

神社・寺

いとこ煮

 「いとこ煮」は、小豆などを煮た煮物料理のことで、北陸や山口県の萩市でも有名ですが、鹿角の伝統料理でもあり、ここ鹿角市甚兵エ川原(じんべえかわら)地域でもよく食べられています。  冬至に食べるとその年の冬は風邪をひ...

郷土料理

味噌昆布

 鹿角市の甚兵エ川原(じんべえかわら)の家庭の味が「味噌昆布」です。昆布をやわらかくしてから、味噌、醤油、味の素で一晩漬け込むシンプルな料理で、好みによって、昆布に付いた味噌を洗い落として食べる方もいれば、包丁の裏で...

漬物