赤田(あかた)地域は、由利本荘市の北部の中山間地に位置し、史跡と郷土芸能が数多く残る地域です。
赤田のシンボルと言えるのが、長谷寺(ちょうこくじ)の長谷十一面観音像、通称「赤田大仏」です。身の丈約7.9m、台座も入れると約9.1mにもなる像で、奈良県桜井市、神奈川県鎌倉市と並ぶ日本三大長谷観音の一つに数えられています。
8月21日と22日は、「赤田大仏祭り」が開催されます。江戸時代、「赤田の閑居様」と慕われた是山(ぜさん)和尚が、長谷寺に赤田の大仏を造ったのちに始まったと言われ、長谷寺と赤田神明社の合同で行われる、神仏混合の全国的にも珍しい祭典として人気があります。このお祭りには180もの役割があり、赤田地域では、100戸以上ある全戸で役割分担し、地域全体で行事を支えています。
赤田地域では、拠点施設「東光館」で、そば打ちやピザ焼き体験を開催したり、「赤田ふれあい加工所」で山菜の加工品づくりなど、様々な活動を行っています。平成28(2016)年には、住民が運営する「お互いさまスーパー『赤田ふれあいスーパー』」をオープンし、人口減少が進む中でも、住民主体の活動を行っています。
※人口・世帯数は令和4(2022)年4月1日現在の由利本荘市のデータです。