史跡や信仰が根付く由利本荘市赤田地域の中で、町内会が残したいと願っているものの一つに、集落に点在する「赤田三十三観音霊場」があります。
地域のシンボル、長谷寺(ちょうこくじ)を開いた是山(ぜさん)和尚が、天明7(1787)年に赤田で最も古い神社「熊野神社」を一番とし、赤田の各地に観音霊場を作ったのが赤田三十三観音めぐりの始まりと言われています。
その後、西国巡礼をした赤田百部岡(ほどおか)の遠藤治平が三十三か所の土を持ち帰り、亀田領内に三十三か所、そして赤田の各所にも土を納めて三十三番までの札所が出来上がりました。
これらの札所は家ごとや「講中」と呼ばれる数軒の集まりなどで小さなお堂をそれぞれ管理しています。その御本尊は「観音めぐり」とは言いますが、神像や明王、如来などを祀っているところもあります。
令和4(2022)年1月更新
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