これ、なーんだ?

 

 
 
 今回は、少し小さめサイズの写真絵本をご紹介します。被写体は小さな子どもにも身近なものですが、どれも拡大した一部分だけなので、すぐには何だか分からないものもあります。
 初めは真っ赤な何かの写真です。「ツブツブ、いっぱい。これ、なーんだ?」。答えは「いちご」。答えのページには、一目で分かるいちごの写真。次は「シワシワ、へんなの。これ、なーんだ?」。茶色の奇妙な形の正体は、上から見たりんごの軸でした。 
 いちごの答えに添えられた文は「いちごのタネは、そとがわに、いっぱい」。なるほど、他の果物の多くは内側に種があるのに不思議ですね。
 りんごの答えには「うえからみたところ。きのえだに ぶらさがっていた ぶぶんだよ」と説明があります。木に実っている姿を想像し、食べるときは取り除くあの軸が大事な役目を担っているのだ、と知ることができます。
 この本は、物当てクイズの形態ですが、答えのページから「気づき」が生まれる作りが素晴らしいと思います。被写体は食べ物ばかりではありません。小さな世界から、次は何を見つけることができるでしょうか。さあ、のぞいてみよう!

 
 柴田麻衣子(横手市職員・司書)

(令和7年3月29日秋田魁新報掲載)

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対象年齢 5歳ぐらいから
作者名等 今井 しのぶ・写真
出版社 マイルスタッフ