かぜひきさんの おやくそくだもの

 

 風邪やインフルエンザなどが猛威を振るうこの季節。早めの病院の受診と、たっぷりの休養が元気への一番の近道ですよね。ところが多少の熱は何のその、遊びたくて休ませるのが難しいのが、小さな子どもです。
 そんな時は、くだものさんたちとお約束をしましょう。
 友達と遊んでいるうちに顔が赤くなり、熱が上がり始めたばななくん。せきも出てきました。お医者さんは体の音を聞いたり、喉を見たりして薬を処方してくれました。
 ほっとして帰ったばななくん。お医者さんの「おうちで ゆっくり やすんでね」の言葉をすっかり忘れて「ぼく おいしゃさんに いってきたから もう あそべるよー」と友達へ駆け寄りますが、ふらふら、よろよろ。本当に大丈夫かな?
 お父さんやお母さんから、小さなお子さんは病院が苦手で受診が一苦労という声をよく聞きます。この絵本は、お医者さんがどんなことをするのか、理由も一緒に語りかけてくれます。
 大好評「くだものおやくそく絵本」の第3弾です。色鮮やかでかわいらしい動きのくだものさんたちを見るだけでも楽しいですよ。ばななくんを心配する仲間の優しい気持ちが、寒い冬でも心を温かくしてくれます。

 

 
 

 
 加藤香澄(秋田市河辺保育所)

(令和7年2月1日秋田魁新報掲載)

 

2024あふれちゃんのえほんばこへ進む

対象年齢 赤ちゃんから(0歳~ )
作者名等 きだに やすのり・作/わたなべ あや・絵
出版社 あかね書房