茶色のかばんを持つのは、主人公のヤギの魔術師ムッシュ・ムニエル。シリーズ第3弾のテーマは「おつきさま」。今回はどんな魔法を使うのでしょう?
街角で悲しい歌を歌う女性を見て、魔法を使いたくなったムニエル。その歌声を空き瓶に吸い込み、「ハバナ・ムーン バナナ・ルーン アスカ・ブーン」。瓶の口に火をつけると、何かが空へ打ち上がりました。
パッと花火が開き、空から落ちて来たのはなんと月!?頭であれこれ考えずに、魔法にかかった気分で続きをどうぞ。
かばんに月を詰めて歩くムニエルの背後に、表紙にも描かれるじいさんの姿。次の瞬間かばんを奪われ…。あれれ、途中からじいさんが2人に?追いかけて行った先は研究室でした。
2人の正体は月を研究する双子の博士。月を調べたかったようです。2人にせがまれ、少しだけと月を貸したものの、研究に熱が入り返してくれません。
代わりの月を出すため魔法を唱えますが、街は大騒ぎ!さらに魔法をかけ事態収拾を試みたムニエル!!月の行方は!!
ワクワクの尽きない、月がきれいな季節にオススメの一冊。今夜はどんな月と出会えるかな。ムニエルがすてきな魔法をかけてくれたりして♪
髙橋寛光(あきたパパ絵本チーム「パパコラボ」)
(令和6年9月7日秋田魁新報掲載)
対象年齢 | 小学校低学年ぐらいから |
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作者名等 | 佐々木 マキ・作 |
出版社 | 絵本館 |