昼の海にはたくさんの魚。でも夜はひっそり。誰もいないのかな? 探してみると…。
あっ、いた。モヨウフグ発見!
ライトを当てても動かないし、触っても逃げません。寝ていたみたいです。魚たちも体を休めるために眠り、じっと動きません。敵に襲われたら逃げられないので、いろいろな作戦を立てています。その作戦とは―。
①体の色や模様を変える=サンゴのかけらや岩陰など周囲に合わせれば目立ちません。
②隙間に潜り込む=サンゴや、岩と砂の間に入って、敵に見つからないようにします。
③誰かに守ってもらう=毒針を持つイソギンチャクに守ってもらう魚もいます。
④流されない工夫=器用に口でサンゴをくわえて眠る魚も。
⑤砂に潜り込む=砂の中に潜って敵から身を隠します。
⑥粘液の袋に入る=体から出した粘液で寝袋を作ります。
⑦泳ぎながらうとうと=泳ぐスピードはかなり落ちるそうですよ。
なかなか見ることのできない魚の寝ている姿。海と違って襲われることのないお布団の中で、どんな姿なのか、のぞいてみてはいかがでしょうか?
林一輝(NPO法人ファザーリング・ジャパン東北)
(令和6年8月3日秋田魁新報掲載)
対象年齢 | 5歳ぐらいから |
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作者名等 | 伊藤 勝敏・写真、嶋田 泰子・文 |
出版社 | ポプラ社 |