ちいさなふたりのいえさがし

  
 
 皆さんには住んでみたい家や理想の家はありますか?この絵本に登場する小さなおじいさんとおばあさんはくるみの家に住んでいました。でも春のある朝大きなひょうが降ってきて、家は粉々に壊れてしまいます。
 困っているおじいさんに、おばあさんが新しい家を探しに行こうと提案します。2人は荷物を入れた籠を背負い旅に出ます。たんぽぽの綿毛につかまって空を飛び、やってきたのはいちご畑でした。2人はいちごでかわいい家を造り、毎日おいしいいちごを食べて暮らします。
 ところが暑くなるといちごはひしゃげてしまいました。そこで2人はまた家探しに出かけ、立派な家になるものを見つけるのです。
 前向きなおばあさんと、おばあさんの提案を快く受け入れるおじいさん。2人が力を合わせて造る家は、どれも住み心地が良さそうです。家探しや家造りにはいろいろな虫もお手伝いしてくれます。2人といつも一緒にいるテントウムシにも注目してみてくださいね。
 さて、いろいろな家に住んだおじいさんとおばあさんが最後にたどり着いたのはどんな家だったでしょう。それは読んでのお楽しみです。

田丸 美穂(秋田県子ども読書支援センター)

(令和6年6月8日秋田魁新報掲載)

 

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対象年齢 5歳ぐらいから
作者名等 たかお ゆうこ・作
出版社 福音館書店