乗り物の中でも、速くてかっこいい電車が大好きな子どもは多いでしょう。眺めるだけでも楽しいですが、実際に運転してみたらどんな感覚を味わうことができるでしょうか?
今回ご紹介するのは、親子で触れ合いながら楽しむことができる体験型の乗り物絵本です。
子どもを膝に乗せて絵本を広げたら、電車の運転席に早変わり。
ページをめくると、目の前にはずっと続く線路が見えて、どんどん景色が変わっていきます。
「しゅっぱつ しんこう!」ガタン…ゴトン…と揺れて、右へ左へおっとっと。電車は走り続けます。「てっきょう わたりまーす」。
ガタン ガタン ゴトン ゴトン。「ふみきり とおりまーす」。カン カン カン! 「トンネル はいりまーす」。
ガタン ガタン ゴトン ゴトン。ゴォー ゴォー。トンネルを抜けると、今度は何が見えてくるかな?
沿線の町の人や動物たちの様子がカラフルな色使いで描かれているので、乗り物にそれほど関心がなくても十分に楽しむことができると思います。
イラストを指さしながら、親子での会話も弾みそうですね。大人も思わず童心に返ってしまうような一冊です。
佐々木 千恵(秋田市立中央図書館明徳館)
(令和6年4月27日秋田魁新報掲載)
対象年齢 | 赤ちゃんから(0歳~ ) |
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作者名等 | ひらぎ みつえ・作・絵 |
出版社 | 金の星社 |