「なんやなあ。うちのおとんは、なんでこうだらだらしとるんやろか」「ひょっとして、パパとかよんだらすこしはかっこつけるんちゃうか?」
「パパ」「ちちうえ」「おとっつあん」など子どもの呼びかけに、「おとん」はずっこけたり、ちょんまげ姿や江戸っ子になりきったりします。イタリア語やスワヒリ語も飛び出しますが、しっくりくるのはやっぱり…♪
テンポが良い関西弁のかけ合いが心地よく、読み進めるほどに心ぬぐだまる一冊。想像力豊かな子どもと、子どもとの時間を楽しむおとん。2人の生き生きとした表情にもご注目を! 親子の関わり方のヒントがあるかもしれません。
皆さんはお父さんのことをどう呼んでいましたか? お父さんになってからはどう呼ばれていますか? 生まれた時代や地域により違うかもしれませんね。作者の平田さんご夫妻は方言読みも大切にされています。ぜひ秋田弁で挑戦っこしてみでけれすな~。
一人二役はもちろん、お子さんと一緒に役割を決めたり変えたりしながら読み合うのもおすすめです!
髙橋 寛光( あきたパパ絵本チーム「パパコラボ」 )
(令和5年6月17日秋田魁新報掲載)
対象年齢 | 5歳ぐらいから |
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作者名等 | 平田昌広・作、平田景・絵 |
出版社 | 大日本図書 |