皆さんはバッタと言うと何色を思い浮かべますか? 緑、茶、黒? これらの色のバッタは、実際に私たちの身の回りに生息しています。バッタは生息する環境によって色が違うのですが、それはなぜでしょう?
バッタだけではなく、自然には花や木、葉っぱなどに上手に紛れている虫たちが数多くいます。その理由は二つあります。一つは、天敵に食べられないようにして自分の身を守るため。もう一つは獲物を捕まえやすくするためです。
この本には、バッタやカマキリ、ナナフシなどビックリするほど上手に自然に同化(擬態化)した虫たちが登場します。親子でかくれんぼクイズに挑戦し、楽しみながら擬態した虫の生態に触れてみてください。
5月は新緑が美しい季節。お出かけ日和も多いと思いますので、ぜひお子さんと外に出てみてください。この本を読んだ後は、今までと違った視点で身の回りの自然を見られるはずです。
かくれんぼしている虫たちを、子どもと大人でどっちが多く見つけられるか、勝負しても面白いかもしれませんね。
林一輝(NPO法人ファザーリング・ジャパン東北)
(令和5年5月6日秋田魁新報掲載)
対象年齢 | 3歳ぐらいから |
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作者名等 | 須田孫七・監修 片野隆司・写真 NNP、アマナイメージス・写真提供 |
出版社 | ひさかたチャイルド |