寒い時期の遊びとして、親しまれてきたおしくらまんじゅう。お友達と背中合わせになって、押し合いっこした記憶がよみがえってくる方もいるのではないでしょうか。
この絵本の主人公は、紅白のおまんじゅうさん。丸みや表情がなんともめんこいですね。さぁ、向き合って歌い始めましたよ。「そーれ おしくらまんじゅう」。通りかかったおまんじゅうさんを挟みます。「おされて ぎゅー」「びぇ~ん」。あらまぁ、挟まれたおまんじゅうさんは泣き出してしまいました。
あっ、次はこんにゃくさんが通りかかりましたよ。「そーれ おしくらこんにゃく」。こんにゃくさんも負けてはいません。「ぷるるる~ん」と紅白のおまんじゅうさんをはね飛ばしてしまいました! さて、次に通りかかる相手は何でしょうか? ヒントは「おされて ぐにゅ」。しかもなんだかねばねばしてますねぇ。そして迎えた最後の相手は…あれっ、足がなくて浮いてる!? それぞれの行方は絵本を読んでのお楽しみ。
見どころの一つは、キャラクターの表情やしぐさ。多様なキャラクターをじっくり味わってみてくださいね。リズム感を楽しみ、体を寄せ合って、心ぬぐだまる親子の時間をどうぞ♪
髙橋寛光(あきたパパ絵本チーム「パパコラボ」)
(令和6年2月24日秋田魁新報掲載)
対象年齢 | 3歳ぐらいから |
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作者名等 | かがくいひろし・作 |
出版社 | ブロンズ新社 |