能代市鶴形 人口:549 人 世帯数:245 世帯

旧鶴形小学校を改修して令和4年にオープンした「鶴形地域拠点施設」

豆乳をつなぎに使った特産品「鶴形そば」

地域の守り神「鍾馗(しょうき)様」

400年の歴史を持つ郷土芸能「鶴形ささら」

地域のあらましと歴史

 能代市鶴形(つるがた)地域は能代市の東に位置します。北に米代川が流れ、古くから渡し船の運送で栄えました。地域内を奥羽本線が通り、さらに南には国道7号と秋田自動車道が通っています。江戸時代には「羽州街道」が通る交通の要所でもありました。当時の道標に設置された「鴨巣一里塚」が今も原型を残しており、県指定史跡として保存されています。
 豆乳をつなぎに使う「鶴形そば」の生産地として知られ、毎年11月初旬には旧鶴形小学校を会場に「そば祭り」を開催し、地域内外の愛好家に親しまれています。「鶴形そば製造加工株式会社」を住民が立ち上げ、能代市内のスーパーに出荷するなど「鶴形そばの里」として認知度も定着してきました。
 400年の歴史をもつ郷土芸能「鶴形ささら」や、送り彼岸行事「地蔵焼き」「百万遍念仏」、地域の6ヶ所に設置された「鍾馗(しょうき)様」など、古くからの伝統行事を今も受け継いでいます。観光秋田三十景の一つで江戸時代に造られた「金比羅神社」、国登録有形文化財の「喜久水酒造(トンネル)地下貯蔵庫研究所」など、大変見どころの多い地域です。
 平成17年(2005年)に「鶴形地域まちづくり協議会」が発足し、「あなたの“そば”で健康まちづくり」をスローガンに地域活動を行っています。


※人口・世帯数は令和5(2023)年4月1日現在の能代市のデータです。

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