能代市鶴形 人口:534 人 世帯数:247 世帯

旧鶴形小学校を改修して令和4年にオープンした「鶴形地域拠点施設」

豆乳をつなぎに使った特産品「鶴形そば」

地域の守り神「鍾馗(しょうき)様」

400年の歴史を持つ郷土芸能「鶴形ささら」

地域のあらましと歴史

 能代市鶴形(つるがた)地域は能代市の東に位置します。北に米代川が流れ、古くから渡し船の運送で栄えました。地域内を奥羽本線が通り、さらに南には国道7号と秋田自動車道が通っています。江戸時代には「羽州街道」が通る交通の要所でもありました。当時の道標に設置された「鴨巣一里塚」が今も原型を残しており、県指定史跡として保存されています。
 豆乳をつなぎに使う「鶴形そば」の生産地として知られ、毎年11月初旬には旧鶴形小学校を会場に「そば祭り」を開催し、地域内外の愛好家に親しまれています。「鶴形そば製造加工株式会社」を住民が立ち上げ、能代市内のスーパーに出荷するなど「鶴形そばの里」として認知度も定着してきました。
 400年の歴史をもつ郷土芸能「鶴形ささら」や、送り彼岸行事「地蔵焼き」「百万遍念仏」、地域の6ヶ所に設置された「鍾馗(しょうき)様」など、古くからの伝統行事を今も受け継いでいます。観光秋田三十景の一つで江戸時代に造られた「金比羅神社」、国登録有形文化財の「喜久水酒造(トンネル)地下貯蔵庫研究所」など、大変見どころの多い地域です。
 平成17年(2005年)に「鶴形地域まちづくり協議会」が発足し、「あなたの“そば”で健康まちづくり」をスローガンに地域活動を行っています。


※人口・世帯数は令和6(2024)年4月1日現在の能代市のデータです。

アクセス

関連記事

たちこうべ山の物見坂

  能代市鶴形地域の北に位置する「立甲部(たちこうべ)山」。標高60mほどの小高い山で、北は米代川、南に姥壊(うばふところ)川が流れ、山中を羽州街道が通り、地域の皆さんからは「たちこうべ」の呼び名で親しまれています。 ...

自然・施設

歴史

ビューポイント

地域の歴史

鴨巣一里塚

  慶長9年(1604年)、江戸幕府は江戸日本橋を起点に「五街道」と呼ぶ5つの陸上交通路を東海、北陸、東山に整備し、「一里塚」と呼ばれる道標の「塚」を一里(約4km)ごとに築きました。鶴形地域には、青森~秋田~山形を通り、...

歴史

史跡

鶴形金比羅宮

秋田30景「鶴形金比羅宮」   能代市鶴形地域にある金比羅宮は、小規模ながらも見応えのある建物で、秋田三十景に登録されています。地域の中心地から南東にある山中にあり、神社入口前にある池には鮮やかな赤い欄干が架かってい...

歴史

神社・寺

人形道祖神「鍾馗様」

地域の守り神「鍾馗(しょうき)様」  鍾馗様は中国では「厄除け」の神様と言われており、能代市鶴形地域では「守り神」として集落の境目6カ所に祀られています。集落に悪いものが入らないように願う「道祖神」の意味合いを持ち、...

伝統行事・イベント

道祖神

送り彼岸の地蔵(ジンジョ)焼き

 彼岸には死者の霊がこの世に降りてくると言われています。 能代市鶴形地域では毎年3月の送り彼岸の日に、死者の霊を供養し、五穀豊穣、無病息災を祈願する「地蔵焼き」を住民が米代川河川敷で行います。  地蔵焼きは「地蔵」...

伝統行事・イベント

季節の行事

鶴形そば

 能代市鶴形地域の特産「鶴形そば」は、地元産そば粉100%に豆乳をつなぎにした風味豊かなそばです。  鶴形そばの歴史は古く、昔から家々で、そばの作付けが行われてきました。しかし、高台でのそば栽培は手間がかかり、草が生...

買う

麺類

その他

鶴形ささら

  「ささら」は、江戸時代、佐竹義宣公が水戸から秋田に転封された際、家来が殿様を慰めるために道中踊ったのが始まりと言われています。その時、能代市の鶴形地域にも伝わったといわれるのが「鶴形ささら」です。 家内安全、五...

伝統行事・イベント

郷土芸能

農家民宿 おしゃべりroom Watanabe

 農家民宿「おしゃべりroom Watanabe」は、能代市鶴形地域の高台、釣潟神社から3軒隣に位置します。淡い青緑色が目印で、建物の2階からは米代川の眺望と一緒に、天候に恵まれれば白神山地の山々も見ることができます。    オー...

自然・施設

体験施設

鶴形地域まちづくり協議会の活動

  鶴形地域まちづくり協議会(能代市)は、住民みんなが健康で楽しく暮らせる地域であるように「あなたの“そば”で健康まちづくり」をスローガンに活動しています。地域の特産品の「蕎麦(そば)」と「そば」をかけているのが鶴形...

地域活動

地域団体