「ささら」は、江戸時代、佐竹義宣公が水戸から秋田に転封された際、家来が殿様を慰めるために道中踊ったのが始まりと言われています。その時、能代市の鶴形地域にも伝わったといわれるのが「鶴形ささら」です。
家内安全、五穀豊穣、先祖供養を祈り、地域の神社やお寺で演じられ奉納されてきました。

 後継者不足で途絶えていた鶴形ささらですが、鶴形ささら保存会が昭和54(1979)年から後継者を育てるため、小中学生に指導してきています。比較的、若い面々で構成され、7月初旬からお盆までの間、旧鶴形小学校の体育館で練習を行い保存活動に力を入れています。

 鶴形ささらは、今も毎年お盆に、海蔵寺など地域内で舞が披露されています。

令和4(2022)年2月掲載

 ■参考文献
鶴形小学校教育研究グループ/編『わたしたちの鶴形』

こちらの記事もおすすめです

鶴形そば

 能代市鶴形地域の特産「鶴形そば」は、地元産そば粉100%に豆乳をつなぎにした風味豊かなそばです。  鶴形そばの歴史は古く、昔から家々で、そばの作付けが行われてきました。しかし、高台でのそば栽培は手間がかかり、草が生...

買う

麺類

その他

送り彼岸の地蔵(ジンジョ)焼き

 彼岸には死者の霊がこの世に降りてくると言われています。 能代市鶴形地域では毎年3月の送り彼岸の日に、死者の霊を供養し、五穀豊穣、無病息災を祈願する「地蔵焼き」を住民が米代川河川敷で行います。  地蔵焼きは「地蔵」...

伝統行事・イベント

季節の行事

たちこうべ山の物見坂

  能代市鶴形地域の北に位置する「立甲部(たちこうべ)山」。標高60mほどの小高い山で、北は米代川、南に姥壊(うばふところ)川が流れ、山中を羽州街道が通り、地域の皆さんからは「たちこうべ」の呼び名で親しまれています。 ...

自然・施設

歴史

ビューポイント

地域の歴史