北秋田市前山 人口:231 人 世帯数:110 世帯
地域のあらましと歴史
国道7号沿い、美しい米代川と田んぼの風景が広がる北秋田市前山(まえやま)地域は、昔から稲作と林業で栄えた地域で、前山地域を抱く山には樹齢100年を超える杉がいくつもあります。
山々に抱かれた前山地域は湧き水が豊富で、明治14年(1881年)、明治天皇が前山地域にご巡幸した際に差し上げた「竜泉(りゅうせん)」という湧き水が有名です。「竜泉」は明治天皇のご巡幸の後「前山御前水」と呼ばれるようになりました。
前山御前水の側から、前山地域の鎮守「雷皇(らいこう)神社」への道に繋がり、鳥居をくぐった先には大きなイチョウの木がそびえ、秋になると鳥居周辺は鮮やかな黄色で色づきます。
地域には古くから「前山郷土芸能」が継承されており、約250年前に米代川の氾濫により村を移った際に、前山地域の鎮守である「雷皇神社」に踊りを奉納したことが起源となっています。原型となっているのは、常陸国(ひたちのくに:現在の茨城県)から佐竹氏が秋田入りした時の行列を真似たものだといわれており、「大名行列」「獅子踊り」「奴踊り」「雑魚釣り舞」の4つの演目があり、奴踊りは現在7種類の踊りが子供から大人まで継承されています。
前山自治会は、毎年夏に世代間交流を目的にした行事「前山三世代交流会」を開催してきました。交流会を通して地域内のつながりを深め、老若男女が住みよい地域づくりを目指しています。
※人口・世帯数は令和6(2024)年4月1日現在の北秋田市のデータです。
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