明治天皇立寄りの岩清水
北秋田市前山地域に入って間もなく、屋根のかかった泉があります。前山地域には良質の湧き水が3ヵ所に点在し、中でもこの「竜泉」は格別で、昔は水桶をてんびんで担いで汲みに来たということです。
明治14年(1881年)に明治天皇が前山地域を巡幸した際にこの清水を差し上げたことから「御膳水(ごぜんすい)」とも呼ばれています。
すぐ側に記念の石碑があり「大君にささげまつりし岩清水 萬代までも濁らざらなん」と詠んだ和歌が刻まれています。
現在も大切な水資源として、前山地域をうるおしています。
平成27(2015)年3月掲載
令和3(2021)年1月更新
■参考文献
『秋田の湧き水』泉祐一
こちらの記事もおすすめです
湧き水のお酒「富久亀(ふくかめ)」
湧き水を活かしたお酒「富久亀(ふくかめ)」 北秋田市前山地域の東側、坊沢方向に向かって左手の山腹に、岩盤をえぐった水かめに落ちる湧き水があります。この場所は、「伊勢堂長根」、または「亀ヶ森(かめがもり)」と呼ばれ...
歴史
地域の歴史
三世代交流会の取組
北秋田市の前山地域では、平成27(2015)年から、お盆の時期に「前山元気村三世代交流会」を開催してきました。子どもたちと親、祖父母世代の人たちが交流することにより、子どもの自主性を育み、高齢者も子どもから元気をもら...
地域活動
世代間交流
前山の歴史
「前山」の名前が初めて記録に残されたのは文禄3(1594)年。当時、この地方を治めていた浅利氏と秋田氏の抗争に巻き込まれ、北秋田市の農村が放火・なで切りの被害を受けたと言われています。この件を大阪に報告した文書に...
歴史
地域の歴史