男鹿市安全寺 人口:117 人 世帯数:74 世帯
地域のあらましと歴史
男鹿市安全寺(あんぜんじ)地域は「男鹿三山(本山・真山・毛無山)」のふもとに位置し、なまはげライン沿いに広がる地域です。なまはげラインに架かるなまはげ大橋からは男鹿三山に抱かれる安全寺地域の美しい風景を望むことができます。
その美しい里の景観は「安全寺里山保全会」によって維持されており、平成27年度には秋田県農林水産部が指定する「守りたい秋田の里地里山50」にも選ばれました。
保全会で平成26年から行っていた「里山の美田オーナー」には毎年たくさんの参加者が訪れて田植えや稲刈り体験を楽しんでいました。
地域の活動拠点となっている「安全寺公民館」は旧安全寺小学校の職員室を活用しており、お盆の迎え火の頃に盆踊りが行われるほか、行事の集合場所やナマハゲ行事の神事を行う場所として重宝しています。
安全寺地域のナマハゲ行事は「戻りナマハゲ」と呼ばれています。男鹿のナマハゲ行事はかつて1月15日の小正月に行われており、「15日に男鹿の地域を巡り、16日に真山へナマハゲが戻る途中、真山のふもとに位置する安全寺地域に立寄る」という考えから、一時、16日に行事を行うようになったため「戻りナマハゲ」と呼ばれるようになりました。
また、安全寺地域の「十五日念仏講中」が維持する「十王堂」には「アミダ様」という仏様が祀られており、毎年1月15日に御開帳の行事が行われます。アミダ様はかつて船にいたずらする仏様であったため、御開帳の日にだけその姿を現すことを許されています。安全寺地域に祀られるようになってからは漁師に御利益のある仏様として知られるようになりました。
昔からの風習や風景を守るため、安全寺里山保全会をはじめとした団体が各々でできることを行いながら自然に密接した活動を行っています。
※人口・世帯数は令和6(2024)年4月1日現在の男鹿市のデータです。
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