画像:日枝神社と祭典

 男鹿市安全寺(あんぜんじ)地域の「日枝(ひえ)神社」は「安全寺神社」とも呼ばれている神社で、毎年4月下旬~5月初旬に祭典が行われています。日枝神社には大きな桜の古木があり、祭典の時期になると美しい花を咲かせ、静かに祭典を彩ります。

神社の周りは広場になっていますが、かつてはグラウンドとして使用され、運動会が行われていたと言います。
 
祭典は「鳥居」、「拝殿入り口」、「祭壇」、「御神輿」、「公民館」の5か所にしめ縄と御幣を設置することから始まります。祭壇への供物は宮司と巫女によって準備され、氏子が拝殿に集まり神事が行われます。神事は「祝詞奏上」「神楽奉納」「玉串奉奠」が行われ、その後、御神輿が地域内を練り歩きます。
 
かつての御神輿は酒樽を3つ合わせた樽御輿でしたが、今は、昭和50年代に地域の大工が作った御神輿を軽トラックに乗せて巡ります。軽快な音楽を鳴らしながら地域内を進み、その周りは御神輿から垂らされたロープを手に持った子供たちで賑わいます。住民は御神輿が自宅周辺に到着するとお初穂を持って御神輿の周りに集まり、御神酒をいただきます。地域内を巡り終わると、最後は日枝神社へ戻り、祭典は終了します。
 
日枝神社は安全寺地域に伝わる「戻りナマハゲ行事」で6体のナマハゲが四股を踏みに訪れるなど、地域の大切な神社です。
 
平成29(2017)年3月掲載

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