令和3(2021)年2月、東京都から移住してしたきた柴田夫妻が、男鹿市安全寺地域で空き家をリノベーションして、住居のほかにイベントやワークショップなどの場として使っていただくスペース「里山ほのぼの」を同年11月から始めました。
子供たちが独立し、孫も大きくなったときこれからの自分たちの人生を考え始めたら、「男鹿で暮らす」が頭に浮かんだそうです。もともと地方で暮らすならご主人の生まれ育った男鹿市で、しかも大みそかに「なまはげ」をやっているところと決めていたそうです。
広い男鹿市の中でも安全寺集落を選んだ理由は、たまたま入ったお店で紹介してもらった築100年以上の古民家に出会ったから。玄関に向かう入口はトトロに会いにいくような雰囲気、草木がアーチを作っていて、建物とロケーションを見てここだ!と思ったそうです。
「里山ほのぼの」主催で初めて開催したのは令和6(2024)年4月の「ジオカフェ」です。
きっかけは、ジオパーク養成講座に参加して、もっと男鹿半島の魅力を発見したいと思ったそうです。
※「ジオカフェ」とは、お茶っこしながら、男鹿半島・大潟ジオパークの魅力を再発見する「きっかけの場」、地域とつながりができるみんなの居場所
地域や近隣から参加者を募り、男鹿半島の魅力を映像を見ながら再発見。お茶っこしながら交流を楽しんでいます。
一方、地域の保全活動として耕作放棄地を活用し、ソバの種まきを行い、収穫することができました。種まきは地域の方々も参加し、収穫したソバの粉で参加者自身が生地を作り、庭に作ったピザ窯で焼きました。また地域のナマハゲ行事の一環でもある「ナマハゲのケデ編み」にも参加しています。
新たな発見により、周りと共有願望が生まれ、もっと地域と関われるきっかけになればと活動しています。
令和7(2025)年1月掲載
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【関連リンク】産地直送ブログ
→「あきた元気ムラ大交流会2024 in おが」を開催!~前編~(2024年9月掲載)
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