子どもと過ごすたくさんの楽しい時間 (2013年度マザーズ・タッチ文庫絵本選考委員 遠藤美弥子)
絵本はとても楽しいものです。でも、赤ちゃんにとって楽しいものは、他にもたくさんあります。ですから、絵本を必ず読まなくては、と、あまり考えすぎないでください。
積み木を5個積むまで、やり続けなさい、とか、歌い始めた歌は、必ず最後まで歌わなくてはいけません、なんて、だれも言いません。それが、絵本となると、最後まで読まない、とか、まだ読んでいるのに、次にめくってしまう、とか、悩む方は多いのです。
絵本があまり好きじゃない、というお母さんもたくさんいます。それなら、ご自分の楽しいことを、お子さんと一緒にしてみてください。一緒におやつを作る、食べる、一緒に走る、一緒に絵を描いたり、ダンスしてください。
でも、自分は好きじゃないけれど、お子さんは絵本が大好き、ということもありますね。その場合は、お子さんに「お母さんにこの絵本読んでくれる?」とお願いしましょう。きっとすばらしいお話を毎回聞かせてくれますよ。
大事なのは、お子さんと楽しい時間をたくさん過ごすことです。その中でどうぞ絵本も使って、たくさんいい時間を過ごして下さい。
ちなみに、私の娘は、「てぶくろ」「三びきのやぎのがらがらどん」などの名作絵本の中から、いつも「ディズニーランドレストランガイド」を持ってきました。私の友達は、毎晩「ウルトラ怪獣大図鑑」を読んだそうです。そんな読み聞かせタイムもかけがえのない思い出です。