おじいちゃんのおばけのはなし

 

 
  
 
 

 外はひどい嵐。窓ガラスがガタガタと震え、近くに雷が落ちた音がしました。怖くなった男の子が、揺り椅子に座っていたおじいちゃんの膝に跳び乗ると、おじいちゃんは男の子と同じくらいの年だった頃の出来事を語り始めました。それはこんなお話です。
 嵐の中、森で迷子になってしまい、ぬれない場所を探していたところ、森の奥深くに古い小屋を見つけました。中に入ってみると、部屋の片隅に大きな汚い皮袋があります。袋の中にはなんと古い骨がたくさん入っていたのです。
 続きは怖い話になるからやめようというおじいちゃんに、男の子はもっと聞きたいとせがみます。続きが気になるけれど、本音はやっぱりちょっと怖い。そんな子どもたちのドキドキが伝わってくるようです。
 おじいちゃんの膝の上で聞く三つのストーリー。それらは緩やかにつながっていて、冒険物語のようにも感じられます。遠い世界のお話のようでありながらも、やがて男の子にまで関係性を持たせる構成が見事です。骸骨や魔女など、怖いけれどちょっぴりユーモラスなお化けが次々に登場します。ハロウィーンにもぴったりなお話です。





柴田麻衣子(横手市職員・司書)

(令和8年10月17日秋田魁新報掲載)

2026あふれちゃんのえほんばこへ進む

林一輝(NPO法人ファザー リング・ジャパン東北)
対象年齢 小学校低学年ぐらいから
作者名等 ジェームズ・フローラ・作/こみや ゆう・訳
出版社 大日本図書