おいしそうなお菓子の絵に惹かれて表紙を開くと、スポーツセンターで体を動かすお菓子たちが次々に登場します。しゃれ交じりのタイトルをはじめ、文章も韻を踏む愉快な言葉遊びになっていて、リズムよく口ずさむのが楽しい作品です。
まんじゅうは「じまんのじゅうなんたいそう」をしています。くさもちは重量挙げのバーベルを高々と持ち上げ、「もちろん ちからもち」。ドーナツたちは不思議な形の靴を履いていて、「どーなってるの?」とユーモアたっぷりに描かれています。
主人公はクラッカー。いろいろなスポーツに懸命に挑戦し、へとへとになっていく様子が面白く、ページをめくりながら目で追ってしまいます。もともと水分が少ないお菓子ですが、運動して「のどがからから クラッカー」になったようです。
他のお菓子たちもそれぞれ活躍していますよ。シュークリームとワッフルによるラグビーの場面では、スクラムの衝撃でクリームが噴き出さないか、形が崩れてしまわないかと心配してしまいます。
運動を終え、お菓子たちは仲良くお昼寝。読み手も一緒に運動したような爽快感を味わえます。スポーツの秋、食欲の秋。今の季節に読みたくなる一冊です。
| 対象年齢 | 3歳ぐらいから |
|---|---|
| 作者名等 | 石津 ちひろ・文/山村 浩二・絵 |
| 出版社 | 福音館書店 |