おかしな おかし

 

 
  
 
 

 おいしそうなお菓子の絵に惹かれて表紙を開くと、スポーツセンターで体を動かすお菓子たちが次々に登場します。しゃれ交じりのタイトルをはじめ、文章も韻を踏む愉快な言葉遊びになっていて、リズムよく口ずさむのが楽しい作品です。
 まんじゅうは「じまんのじゅうなんたいそう」をしています。くさもちは重量挙げのバーベルを高々と持ち上げ、「もちろん ちからもち」。ドーナツたちは不思議な形の靴を履いていて、「どーなってるの?」とユーモアたっぷりに描かれています。
 主人公はクラッカー。いろいろなスポーツに懸命に挑戦し、へとへとになっていく様子が面白く、ページをめくりながら目で追ってしまいます。もともと水分が少ないお菓子ですが、運動して「のどがからから クラッカー」になったようです。
 他のお菓子たちもそれぞれ活躍していますよ。シュークリームとワッフルによるラグビーの場面では、スクラムの衝撃でクリームが噴き出さないか、形が崩れてしまわないかと心配してしまいます。
 運動を終え、お菓子たちは仲良くお昼寝。読み手も一緒に運動したような爽快感を味わえます。スポーツの秋、食欲の秋。今の季節に読みたくなる一冊です。





刀根景子(秋田市寺内保育所)

(令和8年9月12日秋田魁新報掲載)

2026あふれちゃんのえほんばこへ進む

林一輝(NPO法人ファザー リング・ジャパン東北)
対象年齢 3歳ぐらいから
作者名等 石津 ちひろ・文/山村 浩二・絵
出版社 福音館書店