せんろはつづく

 

 
  
 
 

 「これなーんだ?」「せんろだよ」。子どもたちが広い野原の真ん中に線路を敷いていきます。枕木を並べ、レールをどんどんつないでいくと山にぶつかりました。「どうする?」。穴を掘ってトンネルを作ります。次に川がありました。「どうする?」。対岸まで橋を架けます。今度は道がありましたよ。さて「どうする?」。遮断機をつけて踏切に。子どもたち自ら問題を解決してゆきます。向こうからこっちまで線路がつながったら、駅を造りましょう。列車がやってきました。さあ、みんなで乗ってみよう!
 子どもたちの大好きな鉄道を題材にしたこの絵本は、線路を延ばしながら自然の中を進んでゆく楽しいストーリーと、かわいい絵が魅力。うちの子どもが小さかったころ、おもちゃのレールを部屋いっぱいにつなげて、延々と電車を走らせていたことを思い出しました。
 「どうする?」「こうしよう!」と、リズミカルに物語が進み、みんなでどんどん世界を広げていくワクワク感が楽しめます。
 秋の行楽シーズンも間もなくですね。お出かけや鉄道旅の気分を盛り上げる作品としてもぴったりの一冊です。





高橋弘子(秋田市立中央図書館明徳館)

(令和8年9月5日秋田魁新報掲載)

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林一輝(NPO法人ファザー リング・ジャパン東北)
対象年齢 3歳ぐらいから
作者名等 竹下 文子・文/鈴木 まもる・絵
出版社 金の星社