「虫は、いちばん身近な野生動物だ」。書き出しが印象的なこの本は、一般的な昆虫図鑑などとは異なり、虫という生き物全般の特徴や性質を文章と絵で教えてくれる作品です。
例えば虫の種類。これまでに見つかっている昆虫は100万種を超えますが、それが全てではなく、探せば「倍はいるかもしれない」と書かれています。また、地球上の虫の総体重は、アリの分だけで人間と同じくらいとのこと。虫は1匹当たりの体重がずっと軽いので、地球にはとてつもない数の虫がいることが分かります。
他にも、生息場所や体の構造、脱皮の仕組みなど、知ったら周りのみんなに教えたくなる知識が満載。この本を繰り返し読めば、虫博士になれること間違いなしです。
作者は、周りの環境に合わせて変化し生きている虫たちと、都合よく環境を変え異常気象を引き起こしている人間とを比較し、「虫たちの生き方を、ちょっぴり見ならうべき」ではないかと述べています。最後には虫それぞれの特技や工夫に触れ、人間も多様であることは素晴らしいと説いています。虫だけではなく、人間について、地球について、ちょっと深いことを考えるきっかけになる作品です。
| 対象年齢 | 小学校低学年ぐらいから |
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| 作者名等 | 澤口 たまみ・文/あべ 弘士・絵 |
| 出版社 | 福音館書店 |