絵本の中に広がっているのは、灼熱の砂漠を思わせるギラギラした黄色い地面。ペンギンが汗をかきながら、涼を求めてさまよっています。日陰を見つけ「ああ、すずしい」とホッとしたのもつかの間、「だれ!ぼくのひかげですずんでいるのは」と不満げな声が。ペンギンは、アザラシの体から伸びる小さな影に入っていたのでした。アザラシが「ぼくだってあついんだよ」と言うので、一緒に涼める場所を探します。
ようやく大きな日陰を見つけ、ひと息ついたペンギンとアザラシ。しかし、ここでも同じように「だあれ!あたしのひかげですずんでいるのは」との声が。今度の日陰はカバの影だったのでした。「あたしだってあついのよ」と言うカバと連れ立って歩いていくと…。
動物たちが暑さにぐったりしている様子は、見ているだけでじわっと汗が出てきそう。でも読み終わった時には、みなさんに涼やかな風が吹き渡ります。
作者は真夏にプールへ向かう男の子たちの姿から、この作品を着想したそうです。夏場にアスファルトの上で感じる暑さは、確かに砂漠並みかも。皆さん、お出かけの際にはくれぐれも熱中症にお気を付けくださいね。
| 対象年齢 | 3歳ぐらいから |
|---|---|
| 作者名等 | 垂石 眞子・作 |
| 出版社 | 福音館書店 |