「空を飛ぶアヒルを見たことがある人~?」と、絵本ライブで子どもたちに質問をすると、大体何人かが手を挙げてくれます。子どもたちには、飛べないと決めつけない想像力や遊び心があるのかもしれませんね。さてさて、飛べない鳥は鳥じゃない、とハトにからかわれている本作の主人公のアヒルは、空を飛べるのでしょうか?
しょげているアヒルに声を掛けたのは、ゴリラのおじさん。「とことんかんがえてみれば、もしかしたら もしかするぞ」と勇気づけてくれます。アヒルは熟慮を重ねますが、飛ぶ方法はなかなか見つかりません。やがて夜明けを迎えたアヒルは「あっ」と何かに気付きます。「もしかしたら……」と地面を蹴ると、何と、見事に空に浮かび上がったのでした。
そんなアヒルに「やったね」と称賛を送ったのは、ゴリラのおじさん。しかもアヒルの後ろを飛んでいます。この様子を見ていたゾウやカバも、驚きつつ「もしかしたら」と後に続いて…。畳みかけるような後半の展開にもご注目ください!
読み手の年齢や心境よって見え方、感じ方が変わるのもこの作品の醍醐味です。アヒルのように諦めず歩み続ける限り、「もしかせば、もしかするど♪」
| 対象年齢 | 5歳ぐらいから |
|---|---|
| 作者名等 | 内田 麟太郎・文/長 新太・絵 |
| 出版社 | 童心社 |