あめあめぱらん

 

 
  
 
 


 嫌な梅雨の季節の到来です。雨が降っていると洗濯物は乾きにくいし、外出もおっくうになってしまいます。しかし皆さんも子どもの頃を思い返せば、新しい傘を使いたくて雨が降るのを待ったり、お気に入りの長靴を履いて水たまりを歩いたりした経験があるのではないでしょうか。
 「あめ あめ ぱらん ぽつ ぽつ ぱらん」と、軽快な雨のリズムから始まるこの絵本。かっぱを着て、長靴を履いて、傘を持った子どもが雨の中でお出かけをします。「みずたま まるい」「まるいは ボール」と、言葉遊びのように小さな物語がつむがれていきます。繰り返し読みたくなること間違いなしです。短い言葉ばかりなので、小さなお子さんでも読むことができます。
 雨を「そらから なみだ?」と例えていて、作者である詩人木坂さんのセンスが随所に光ります。絵は松成さんによる水彩画です。アジサイなどの描写が柔らかで美しく、すごくすてきです。最後には雨が上がって晴れるシーンも。お日様が差してきた時のうれしさが存分に感じられ、鮮やかな色使いに思わず声が漏れてしまいます。雨の日の素晴らしさを感じられる一冊です。



 

林一輝(NPO法人ファザーリング・ジャパン東北)

(令和8年6月13日秋田魁新報掲載)

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林一輝(NPO法人ファザー リング・ジャパン東北)
対象年齢 赤ちゃんから(0歳~ )
作者名等 木坂 涼・文/松成 真理子・絵
出版社 のら書店