南アフリカの民族、ズールーの人たちに伝わる昔話です。
マンザンダバは、夫や子どもと仲良く暮らしていました。ある晩、子どもたちから「おはなし」を聞かせてとせがまれましたが、何も思い浮かびません。夫のゼンゼレが家の仕事や子どもの世話を引き受けてくれたので、マンザンダバはおはなしを探しに出かけます。
いろいろな動物たちに尋ねて回り、ウミガメに出会うことができました。ウミガメは、おはなしが見つかりそうな場所へ連れて行ってくれると言います。マンザンダバが背中に乗ると、ウミガメはぐんぐん海を潜って海底へ。そこには精霊の民が暮らす立派な宮殿がありました。
おや?南アフリカにも、竜宮城にそっくりな所があるのかな、と気になりますね。そしてマンザンダバは、子どもたちに聞かせるおはなしを見つけられたのでしょうか?
昔、文字を持たなかった人たちは、自然現象や歴史、あらゆる知恵を物語にして言葉で伝えてきました。ぜひこの本は、美しい絵を見ながら声に出して読んで、耳でも楽しんでみてください。物語に登場する、初めておはなしを聞いた人たちと同じように、わくわくした気持ちを味わえると思います。
| 対象年齢 | 小学校低学年ぐらいから |
|---|---|
| 作者名等 | さくま ゆみこ・文/保立 葉菜・絵 |
| 出版社 | BL出版 |