まよなかかいぎ

 

 
  
 
 

 小学校に入ると、勉強や友達関係、ルールなど一気に世界が広がる子どもたち。覚えることや慣れないこともいっぱい。親も、やきもきしますよね。そんなとき、こんな応援団がいてくれたら…。
 お月さまがきれいな真夜中、ぐっすり眠るゆうきくん。近くにあったランドセルが勝手に開いて、中から出てきたのは、鉛筆、定規、消しゴム、ノートに下敷き、クレヨン、カスタネット…。輪になって並ぶと、赤鉛筆が「まよなかかいぎを はじめます」と切り出します。ゆうきくんが学校でどんな様子だったかを順番に話し始めました。
 鉛筆が「わたしを きちんと もつことが できました。ですから、しっかりした じを かきました」と報告すれば、消しゴムは「まちがった じを かいても、いつもみたいに えんぴつで ギイギイ ぬりつぶさないで、わたしを つかって きれいに けしました」と、うれしそう。
 ランドセルの中身たちは、ゆうきくんの成長やわんぱくぶりを口々に語り、泣いたり笑ったり、励まし合ったり。赤鉛筆が締めくくります。「こんやは うれしい はなしをたくさん ききました。あしたも ゆうきくんをおうえんしましょう」
 こんなふうに毎日見守ってもらえたら、心強いですね。



 

高橋弘子(秋田市立中央図書館明徳館)

(令和8年4月25日秋田魁新報掲載)

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林一輝(NPO法人ファザー リング・ジャパン東北)
対象年齢 小学校低学年ぐらいから
作者名等 浜田 桂子・作
出版社 理論社