雪のふしぎ

 

 
  
 
 

 今年の冬は雪が多いですね。皆さんいかがお過ごしですか。
 秋田に住む私たちにとって、雪はとても身近です。この絵本の表紙や扉に描かれているのは、秋田でも目にしそうな雪景色。「雪を しっていますか? いつ、みましたか?」という書き出しに、知っているし、毎日のように見ているよ…と突っ込みを入れたくなるかもしれません。
 でも、読み進めていくと、雪について知らないことがたくさんあったと気づかされます。
 例えば、雪は砂漠にも降ること、南極はすごく寒いのにほとんど雪が降らないこと、夏にも雪は降っていること─皆さんはご存じでしたか。本作は、「雪にまつわる不思議」をシンプルな言葉と写実的なイラストで紹介しています。巻末には丁寧な解説と補足も載っています。
 雪上に残された足跡のイラストからその動物を推測したり、雪の下で春を待つ生き物たちに思いをはせたり。また、生物の進化に氷河期が影響したことなど、いろんな発見があります。
 時に私たちの暮らしを脅かす雪。しかし本作は、豊かで美しい自然の営みに、雪が欠かせない存在であることも教えてくれます。絵本をきっかけに、親子で雪をじっくり観察し、楽しんでみませんか。



 

田丸美穂(秋田県子ども読書支援センター)

(令和8年2月7日秋田魁新報掲載)

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対象年齢 小学校低学年ぐらいから
作者名等 古川 義純・監修/石垣 渉・絵
出版社 マイルスタッフ