今年のえと「午」にちなみ、馬が登場する絵本をご紹介します。表紙にも描かれた馬の名前はルシール。お百姓さんの馬で、せっせと畑で働きます。
ルシールには悩みがありました。「わたしって、ぱっとしない うまね」。水たまりに映る泥だらけの自分の姿に飽き飽きしていたのです。
そんなある日、お百姓さんの奥さんが、ピンクのバラの付いた帽子ときれいな赤い靴、真っ白なかわいいドレスを買ってくれました。着飾ってすっかり貴婦人になったつもりのルシールは、畑仕事をせず家に入り、奥さんと一緒にお茶を飲み、ラジオを聴いて過ごすようになります。でも果たして馬のルシールにとって、それが一番幸せなことなのでしょうか。
原題は「Lucille(ルシール)」。「ルシールはうま」という、岸田衿子さんによる邦題は絶妙です。
作者は、2匹の仲良しのカエルが登場する物語「おてがみ」で有名なアーノルド・ローベル。分かりやすい文章でテンポ良く展開するストーリーを、楽しい絵が盛り上げてくれます。
ローベルの別作品「どろんここぶた」にも馬が出てきます。もしかしてルシール?気になる方はそちらも一緒に読んでみてくださいね。
田丸美穂(秋田県子ども読書支援センター)
| 対象年齢 | 小学校低学年ぐらいから |
|---|---|
| 作者名等 | アーノルド・ローベル・作 /岸田 衿子・訳 |
| 出版社 | 文化出版局 |