今回ご紹介するのは、ちょっと不思議な「当てっこ」絵本。それぞれ見開きの左ページに食べ物、右ページに動物のグループが描かれています。動物の姿をよく見比べて、食べ物を食べた〝張本人〟を探し当てる、楽しい作品です。ヒントは絵の中に隠されています。
まずは2頭のゾウ。どちらかがサクランボを食べたようです。比べてみると、あれ、1頭だけしっぽがサクランボになっています。続いて3頭のライオン。うち1頭がイチゴを食べたみたいです。順番に顔を見ていくと、ほら、鼻がイチゴに変わっている子がいますよ。4頭のウシの中には、目玉焼きを食べた子がいるようです。体が白黒模様になっているウシたちですが、目玉焼きを食べた子だけ、その模様が…。
こんな風に、食べ物を食べた子だけ、見た目がどこか違って描かれています。体の形や色、模様をよく見てみてください。ページをめくるにつれ、動物たちの数も増えていきます。さて、食べたのだあれ。
作者の五味太郎さんは、風景の中に隠れた金魚を探し出す「きんぎょが にげた」(福音館書店)なども手掛けています。こちらも気になったら手に取ってみてくださいね。
| 対象年齢 | 赤ちゃんから(0歳~ ) |
|---|---|
| 作者名等 | 五味 太郎・作 |
| 出版社 | 文化出版局 |