どんどこ ももんちゃん

 

 
  
 
 

 パッと目を引くピンク色の表紙の中心には、丸くて大きなお顔。身に着けているのは白いおむつだけ―。ももんちゃんの登場です! ももんちゃんは眉をきりりと上げて、真剣な顔をして急いでいます。
 広い原っぱを駆け足で横切り、川の上に渡された丸太の1本橋を渡ります。坂道だって何のその。どんどこどんどこ。急いで急いで、さて、ももんちゃんが向かった先には…。
 目標に向かって一直線に突き進むももんちゃんが、とてもかわいらしいです。「どんどこ どんどこ どんどこ どんどこ」と同じフレーズの繰り返しが楽しく、声に出して読んでみたくなりますね。
 ところで、ももんちゃんはなぜ急いでいたのでしょう? 絵本の中では語られないのすが、もしかすると裏表紙のももんちゃんの様子が答えなのかもしれませんね。
 この本は「ももんちゃん あそぼう」シリーズの一つです。他の絵本では、かくれんぼをしたり、どろんこあそびをしたり、お風呂に入ったり。いろいろな様子のももんちゃんに出会うことができます。
 この本をきっかけに、ももんちゃんシリーズに触れてみませんか。

 

佐々木恭子(秋田市立中央図書館明徳館フォンテ文庫)

(令和7年7月19日秋田魁新報掲載)

2025あふれちゃんのえほんばこへ進む

対象年齢 赤ちゃんから(0歳~ )
作者名等 とよた かずひこ・作・絵
出版社 童心社